ファーストアートで遭遇する!絵の具のひび割れを防ぐ方法

ファーストアートで遭遇する!絵の具のひび割れを防ぐ方法
こんにちは、楸(ひさぎ)です。この記事ではファーストアートを制作した際に「ひび割れ」が生じないためのポイントと生じてしまった場合の修正方法についてご紹介します。

はじめに

 フィンガーペイント

ファーストアートとは、まさに赤ちゃんや幼児が最初に体験するアート活動です。指や手、時には足を使って、カラフルな絵の具でキャンバスに思い思いの作品を作ります。この活動は、子どもたちの感性を育て、色や形に対する認識を高める素晴らしい機会となります。また、親子の絆を深める時間としても価値があります。

しかし、ファーストアートを始めてみると、時に絵の具の「ひび割れ」という問題に直面することがあります。特にアクリル絵の具を厚く塗った時、乾燥する過程で亀裂が入ることがあります。これは、絵の具が乾燥する際に収縮し、キャンバスの表面にストレスが生じるために起こります。

でも、ご安心ください。この記事では、ファーストアートでよくあるこのひび割れの問題に対処する方法について、わかりやすく説明します。お子さんとのアートの時間をより楽しく、そして美しい思い出にするためのヒントをたくさんご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

絵の具のひび割れの原因

アクリル絵の具のひび割れ

お子さんと一緒にアートを楽しむ際、せっかく力作が完成したのに乾いてみたらひび割れが生じていると、がっかりしますよね。でも、このひび割れは、絵の具の乾燥過程における自然な現象です。ここで、その原因を科学的に解説しましょう。

絵の具が乾く際、水分が蒸発していきます。この過程で絵の具が縮み、特に厚く塗られた部分では、キャンバスの表面に力がかかります。この力が原因で、絵の具はひび割れを起こすのです。特に、乾燥が早い環境や、非常に厚く絵の具を塗った場合に、この現象は顕著になります。

さて、絵の具の種類によっても、ひび割れの傾向は異なります。アクリル絵の具は、一般的に耐久性が高く、厚塗りに適していますが、厚く塗り過ぎるとやはりひび割れのリスクがあります。一方、アクリルガッシュは、アクリル絵の具に比べると、もともと割れやすい特性を持っています。これは、ガッシュがもともと柔らかく、乾燥時の収縮が大きいためです。

このように、使う絵の具の性質を理解することは、ファーストアートをより楽しく、そして美しく仕上げるために重要です。

ひび割れを防ぐための材料選び

選び方

お子さんと楽しむファーストアートでは、ひび割れを防ぐために適切な材料を選ぶことが大切です。このセクションでは、そのための材料選びのコツを紹介します。

まず、ひび割れを防ぐには、適切な種類の絵の具を選ぶことが重要です。アクリル絵の具は一般的にファーストアートに適しており、特に「ヘビーボディ」タイプのアクリル絵の具は厚塗りに最適です。このタイプの絵の具はもともと厚みがあり、乾燥時に発生する収縮が少ないため、ひび割れを最小限に抑えることができます。

さらに、追加の材料として「アクリルメディウム」を使用するのもおすすめです。アクリルメディウムは絵の具の厚みを保ちつつ、柔軟性を高めることでひび割れを防ぎます。特に「ジェルメディウム」や「マットメディウム」といった種類があり、これらを絵の具に混ぜることで、絵の具の質感を保ちながらも、乾燥によるひび割れを軽減できます。

これらの材料を使用する際には、メーカーの指示に従い、適切な比率で混ぜ合わせることが大切です。メディウムを適切に使用することで、お子さんの作品を長持ちさせるだけでなく、絵画の表現の幅も広がります。

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関連記事:使うとどうなる?メディウムと重曹を使ったファーストアート

実践的な塗り方とテクニック

絵の具

ファーストアートの楽しさを最大限に引き出すためには、塗り方の工夫が鍵です。以下に、効果的な塗り方と、作業中の注意点をいくつかご紹介します。

塗り方の工夫

  1. 厚塗りの方法: 厚塗りする際には、まず薄く下地を塗り、それが乾燥したら次の層を重ねていきます。この方法は「層を重ねる」ことにより、絵の具が均等に乾燥するのを助け、ひび割れを防ぎます。
  2. 層を重ねる際のポイント: 各層は薄く、そして均等に塗ることが重要です。各層をしっかり乾かしてから次の層を重ねることで、ひび割れのリスクを減らすことができます。

作業中の注意点

  1. 乾燥時間: 塗った層が完全に乾くまで待つことが大切です。乾燥時間は絵の具の種類や厚さ、環境によって異なります。急いで重ね塗りをしないようにしましょう。
  2. 温度と湿度: 絵の具の乾燥には、温度と湿度が大きく影響します。あまり高温多湿や低温乾燥の環境ではない、安定した環境で作業することをお勧めします。
  3. 一度に厚く塗り過ぎない: 絵の具を一度に厚く塗りすぎると、内部と外部で乾燥の速度が異なり、ひび割れの原因になります。複数の薄い層に分けて塗ることを心掛けましょう。

これらのテクニックを意識することで、お子さんとのファーストアートの時間は、より楽しく、そして作品も美しく仕上がるはずです。

ひび割れが起こった場合の修正方法

絵の具を塗るイメージ

ファーストアートの作品にひび割れが発生してしまったときでも、修正する方法があります。以下に、そんな時に役立つ修正方法と、必要な材料や道具についてご紹介します。

修正方法

  1. ひび割れ部分のクリーニング: ひび割れが発生した部分は、まずは柔らかいブラシや乾いた布でやさしく掃除し、ほこりやゴミを取り除きます。
  2. 補強材の使用: ひび割れた部分には、アクリルメディウムを用いて補強します。これらの材料はひび割れた部分を埋め、さらに強度を与えることができます。
  3. 塗り直し: 補強材が乾いた後、元の色に合わせて絵の具を塗り直します。この際、元の色と調和するように慎重に色を選び、薄く重ね塗りを行うのがポイントです。

必要な材料や道具

  • アクリルメディウム
  • 柔らかいブラシや乾いた布
  • 修正用の絵の具
  • 細かい筆

ひび割れは残念ながら起こってしまうことがありますが、上記の方法でうまく修正することが可能です。修正作業は慎重に行い、お子さんの作品を大切に扱ってあげましょう。

まとめ

お子さんと一緒にファーストアートを楽しむ時間は、親子の絆を深め、子どもの創造力を育む貴重な機会です。ファーストアートは、お子さんの感性を育み、家族の素敵な思い出を作る活動です。ひび割れが発生しても、それを修正する過程もまた、親子で協力し合い、アートの楽しみを学ぶ絶好の機会になります。この記事が、お子さんとのアートの時間をより楽しく、充実したものにするお手伝いができれば幸いです。

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